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海とラム酒
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バルバドス3日目、おこもりも若干飽きてきたので外に出て島を廻ることにした。
ホテルでレンタカーの手配を頼むと、ちゃんとAT車をすぐに用意してくれた(去年のナミビア以来、MT車の運転は極力自粛しているため・・・)。



最初に向かったのは、ラムのプランテーションとして有名なSt. Nicholas Abbey。一説ではバルバドスはラム酒の発祥の地ともされ、観光と並ぶこの国の主要産業のひとつだ。バルバドスの要諦は海とラム酒、である。

熱帯の植物に囲まれたエキゾチックな建物は、思い描くプランテーションのイメージそのままだ。内部の装飾も素晴らしく、ペルシャ風の絨毯、マホガニーや籐の家具にパステルカラーの漆喰の壁が絶妙にマッチしている。


館内にはいくつか、貝殻を集めて花を描いた手工芸品があった。
淡く甘やかな色合いが美しく、それにしてもえらく手間が掛かりそう。それだけ富の蓄積があったのだろう。


庭には二羽にわとりではなく、ピンクの鸚鵡がいた。
写真で伝わらないのが残念だが、こんなにうるさい鸚鵡は見たことがない。猿100匹分くらいの音量だった。


本館の裏には倉庫と蒸留装置が置かれていた。
少なくとも倉庫はまだ現役で使われているらしく、その場で試飲もできる。




さとうきびを加工する工場はなかなか男らしく勇壮。
前世紀に建てられた機能的な建物独特の、無骨で暗い雰囲気もある。不意にスティーブ・マックイーンの名作「パピヨン」を思い出した(あの映画のロケ地はジャマイカだが)。


そして建物の敷地を出ると、外にはずっとサトウキビ畑が広がっている。
風にあおられて穂先が揺れる。まさにざわわ、ざわわの世界。

◆◆◆

島の南端にある、綺麗と噂のMiami Beachに行ってみることにした。タイポではなく、あのマイアミビーチと同じ名前のビーチがあるのだ。ちなみに南端と行っても島は縦横各30kmくらいしかないので、徐行しててもすぐに着いてしまう。そのせいか、飛ばしてる車はまず見かけない。



30分もしないうちに島の南端に到達。
すぐそこは、もう青い海。


海沿いの家で、結婚式をしているのを見かけた。
プランテーションもそうだったが、ペパーミントグリーンの使い方が美しい。

ちなみにバルバドスは意外と裕福な国で、一人あたりGDPは2万ドル前後で、日本の3分の2程度。労働時間やQOLを考えたら間違いなくバルバドスの方が豊かだろう。カリブ海にも勿論ハイチのような貧しい国はあるのだが、多くの国は決して貧しくなく、バハマに至っては一人当たりGDPは日本とほぼ同じである。

悲しい事に、日本には90年代前半までの「金持ちニッポン」のイメージを引きずっている人が未だに多いが、実際は日本の豊かさは今やOECD最低レベルになっていて、このペースで行くとおそらく10年~20年以内に日本はバハマやバルバドスよりも貧しい国になっているはず。日本人も頑張ってるのに、こんな適当なカリブの小国に負けてしまうなんて残念だが、人口が減ってる上に異常なペースで高齢化が進んでるんだから、どうにもならない。



マイアミビーチの脇の岩場。海は期待以上の美しさだ。
翡翠のような透明な波が寄せては砕ける。





マイアミビーチは遠浅で透明な水が美しく、適度に波もあって、実に素晴らしいビーチだった。
旅行者だけでなく地元民たちも多く、レイドバックした和やかな空気。ホテルの外に出てみてよかった。




徐々に波が高くなる浜辺を、夕日が黄金色に染める。
世界の時が止まる瞬間。


カリブには島が沢山あり過ぎて、クルーズやアイランドホッピングで一網打尽にしてやろうかといつも思うのだが、こうやって一つ一つのんびり訪れる方が、やはりいい。

バルバドス旅行記:St. Nicholas Abbeyラム・プランテーションとマイアミ・ビーチ