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パナマシティの摩天楼
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Panama City, Panama

あまり知られていないが、パナマ・シティには立派な高層ビル群がある。
湾に面して200mを超えるビルが林立する様子はまるでシンガポールやカタールのようだ。ここだけを切り取ると紛れもない先進国の街並みで、他の中米諸国とは比較にならないように見える。

それにしても、確かにパナマは運河で莫大な収益を上げ、オフショア金融センターや便宜船籍地でもあり、第3次産業がGDPの75%以上を占めるが、1人当たりGDPはコスタリカと同レベルなので、この突然変異的なビル街がなぜここにあるのか、今一つ釈然としない。パナマ人にとっては余計なお世話だろうが。


高層ビル街の端には超高層のアパートが並ぶ。
建物を超高層にする理由は主に①地価が高く、建設費を床面積の増加による価値を上回る場合か、②高層化することによるステータス・眺望等の付加価値が建設費を上回る場合だ。もしかしたらパナマシティは地価が高いのかもしれないが、予想としては②で、その付加価値に見合う対価を払える富裕層やexpatがいるのだろうと想像する。

また高層ビル街の奥には捻じれたようなビル、F&F Towerがある。
奇妙なデザインだが、これで六本木ヒルズより高く、東京都庁と同じくらい(243m)である。





湾沿いはプロムナードになっていて、ランナー用のコースもちゃんと用意されている。
ランナー達は皆小ぎれいなスポーツウェアとランニングシューズを身につけていて、この一画だけ見ると日本よりも余程きれいで、それこそシンガポールや湾岸諸国のようだ。しかしこの一帯を一歩踏み出すとすぐに荒廃したボロい建物が広がっている。



日が沈むと、ビルの窓に明かりが灯って行き、美しい。
心なしか明かりが付いている窓が少ないが、供給過多なのだろうか。
ビル街の海に向かった尖端にあるThe Pointは266mでパナマシティで最も高い建物で、西半球で最も高い住宅用建物らしい(Gehryの8 Spruce Streetより1m高い)。




バスケットコートや整備された大通り、道を行く車等、この一帯は正に先進国そのものだ。
久々に触れる文明的な雰囲気にやや気圧されて、宿のあるカスコ・ビエホへと戻った。

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