コペンハーゲンと言えばチボリ公園。
昔どこかの雑誌で見たチボリ公園の夜景の写真がとても美しかったのを、今でもよく覚えている。
ちなみにチボリ公園は毎年9月から4月までは閉園し、今年も開園したのはつい先週だったらしい。知らないで旅行の計画を練っていたので、危うく一番の見所を見逃す所だった。
公園は入口から驚くほど美しくライトアップされている。
よく知られる話だが、ディズニーは世界最古のテーマパークであるチボリ公園にインスパイアされてディズニーランドを作ったとも言われる。ディズニーランドは好きではないが(今世紀に入ってから足を踏み入れていない)、本家は色んな意味で色彩が異なる。
完全に暗くなる前のマジックアワーの空に輝く月。
そしてNimb Hotelにイルミネーションが灯り、幻想的なまでに美しい。
人は少なくとても静かで、ロマンティックでもある。
中華風の塔が建ち、ランタンが灯る、東洋風の一画もある。
一歩間違えれば悪趣味になりそうなテーマだが、ここは北野映画の夏祭りのように、懐かしさと風情がある。
縁日のように、ゲーム屋が並ぶ一画。
ゲームと行っても電子音が煩い無粋なゲーセンではなく、昔ながらのアナクロでアナログなゲーム達だ。その雰囲気は「千と千尋の神隠し」を思い起こさせる。
公園を堪能した後、Nimbの中のカジュアルなレストランで夕食。
カジュアルと言っても味のレベルは(値段も)なかなか高い。
ホテルまで帰る途中、チボリ公園から花火が上がった。
時間にして一瞬だが、美しい公園の記憶に華を添える。
昼間には行っていないのだが、チボリ公園は夜の方がいいのではないかと思う。
そして夜のチボリ公園は、期待以上に美しく、幻想的な場所だった。
コペンハーゲン旅行記:夜のチボリ公園