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New York Philharmonic Orchestra
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Avery Fisher HallにNew York Philharmonic Orchestraのコンサートを聴きに行った。
今更だがリンカーンセンターで何かを観たり聴いたりするのは初めて。同級生たちがオペラやクラシックに足繁く通っている中、今一つ腰が重かったのだ。そもそも普段からクラシックは殆ど聴かないし、そもそも小学生の頃にピアノのクラスをドロップアウトして以降、クラシック的なものにはほぼ触れて来なかったので、ある意味自然な流れではあるのだが。東京でも自宅はサントリーホールから徒歩5分だったが、一回も足を運んだことがない。


プログラムは順にメシアン、モーツァルト、ミュライユ、ベートーベン。
指揮者はDavit Robertson(勿論知らなかった)。素人受けと玄人好みのバランスを取った構成なのだろうか。

演奏は文句無しに素晴らしい。
耳が洗われる、まさに耳福の時だ。


帰り際、ホールのロビーで財団の大口寄付者の名前を記したボードを眺めていると、名立たる大手企業に混じって、個人の名前も多い。昔から芸術家のパトロンは金持ちの役回りだが、アメリカは特に寄付の文化が盛んだ。このAvery Fisher Hall自体が寄付者の名前を冠しているし、CLSのメインの建物であるJerome Greene Hallも、大金を寄付したOBのJerome Greeneから名を取っている。

巨額の寄付を行う慈善家達と、Student Rush(学生向けの格安料金)。
どちらもこの国の社会の美点をよく体現している。