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Copan Ruinas
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Copan Ruinas, Honduras

早朝、ホンジュラスへ向かうためホテルを出る。
バスターミナルへのタクシーから見えるサン・サルバドルの街に人影はなく、鮮やかな朝焼けがその荒涼を際立たせる。
次の目的地はコパン遺跡のある街、コパン・ルイナス。



バスはサンペドロ・スーラ行きなので、国境を超えてしばらく走った所にあるLa Entradaという街でバスを降りる。
サン・サルバドルからコパン・ルイナスまでは直行のバスはなく、ここからコパン・ルイナスまではミニバスに乗り継いで行く。



La Entradaは街道沿いに細長く伸びる街で、看板が並ぶ国道が街の中央をまっすぐに貫いている。
メキシコあたりのハイウェイを走るときに窓外を過ぎていく無数の匿名の街のようだ。
強い日差しに照らされ、白茶けてザラついたその色彩は、どこか映画「ガルシアの首」を思い起こさせる。




コパンへのミニバスは、それにしてもなかなかやって来ない。行先は聞かないと分からないので、ミニバスが来る度にコパンに行くか?と聞いて回らざるを得ない。炎暑の中日陰で休んでいると、つい睡魔に襲われる。

1時間半ほど待った後、ついにやって来たコパン行のミニバスに乗り込む。
コパンまでは2時間ほどの道のりで、山や丘を越え、客を乗せては降ろしながらバスは進んでいく。



ようやくコパンに辿りつき、ホテルにチェックインして、エアコンを最大にしてベッドに倒れ込む。
宿はYat Balam Boutique Hotel。コロニアルな建物にテラス付の広めの部屋で割とリーズナブルでなかなかよい。








コパンはこれまでも幾多も見てきた、典型的なスパニッシュ・コロニアルの街だ。
ホンジュラスの国情を映してか、観光産業で持っている街なのにあまり美観の整備は行われておらず、電柱と電線が目立つし、朽ちかけた建物も放置されている。
とはいえ、新鮮さは全くないものの、雰囲気は開放的でそれなりに魅力的な所ではある。



コパンで驚いたのは、男たちが皆帽子を被っていること。
テンガロン・ハットやパナマ帽、野球帽など種類は区々だが、ほとんどの男が何らかの帽子を身につけている。
まるで(登場する男が全員テンガロン・ハットだった)「ブロークバック・マウンテン」のような世界だが、ここではそれが身だしなみの一部なのだろう。




ちにみにどこの店でも働いているのは女で、男は大抵は座ってボーっとしている。
まるで東南アジアのようだが、男は気楽そうである意味羨ましい。

中米旅行記/ホンジュラス旅行記/コパン・ルイナス、ラ・エントラーダ観光