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Blue Lagoon
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Blue Lagoon, Iceland

最終日は世界最大の露天風呂、ブルーラグーンへ。
自然に湧き出た温泉ではなく、近くの地熱発電所から排出された地下熱水を利用した人口の温泉で、1980年代に一般客に開放されるようになった非常に新しい観光地だ。

Northern Lights Innからはバスで僅か数分、まるでどこか見知らぬ惑星に降り立ったような黒々とした岩が続く大地を抜けると、ぽっかりと淡い水色の巨大な温泉が現れた。


建物と施設は北欧らしくスタイリッシュで、非接触型のロッカーキー等先進的。
土産物屋も日本の温泉地より遥かに洗練されていて気が利いている。


氷点下の寒風が吹きすさぶ中、半裸で外に出て行くのはなかなか勇気がいる。
水着の上にバスローブを羽織り、湯に入る直前に脱ぐのだが、足元が凍っていて痛いほど冷たく、ダッシュするにも辛い状況なのだ。


天を覆う薄い雲に、時折太陽の姿が透けて見える。
鈍色の空の下でもブルーラグーンの渋いペパーミントグリーンの色合いは変わらない。

湯温は全体的にぬるめに設定されていて、外の寒さをしのぐには足りず、ずっと浸かっていても湯あたりするどころか段々と体が冷えてくる。広すぎるせいか、場所による湯温のバラつきも大きい。


あまりに寒いので、所々にある室内のサウナに入っては体を温め、湯温が高い場所を見つけてはそこに留まって寒さを避ける。日本だと温泉と言えば秋冬がベストだが、ここは夏がベストシーズンかもしれない。

とはいえ、広大な温水プールのようでなかなか楽しく、泳いだり、肌によいとされる泥を塗ったり、寒さに耐えながら写真を撮ったりしていたら、あっという間に2時間程が過ぎて行った。


湯上りに、ランチを食べながらアイスランドビール。
寒さにやられたのか、若干風邪っぽくなってきた。


ホテルに戻って荷物をピックアップした後、すぐ近くにある空港へと向かう。
空港まで北欧らしいインテリアだった。

アイスランドは自然が雄大で美しく、食事もハイレベル、人々も効率的かつ親切で、素晴らしく居心地のいい国だった。いつか北部の滝等、再訪する機会があればいいと思う。

アイスランド旅行記/ブルーラグーン・温泉