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ジャマイカでダイビング
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Montego Bay, Jamaica
ロースクールの同級生達と週末を利用してジャマイカに行くことになった。
ジャマイカと言えば、ボブ・マーレーやウサイン・ボルトから古くはベン・ジョンソンまでの古今の短距離ランナー達、クールランニングなどのイメージがあるが、私の中で一番強いインパクトが残っているのはトム・クルーズの映画「カクテル」だ。

成功を夢見るバーテンダーに扮した若き日のトムがジャマイカとNYを舞台に身分違いの恋を成就させると言う話なのだが、はっきり言って映画はストーリーそっちのけでトムの笑顔と華麗なバーテンのパフォーマンスを売りにした完全なアイドル映画で、当時小学生だった私にもそのしょうもないチャラさが容易に見て取れるほどだった。しかし作中のジャマイカは実に魅力的に描かれていて、「カクテル」を見た我が家で一度、次の家族旅行はジャマイカにしようという話が持ち上がったことがあった。熱帯に行きたかった私は勿論大賛成したものの、結局大人側の意向で別の所に行くことになってしまったのだが。

それから約20年、ついに悲願?のジャマイカ訪問である。
目的はスキューバダイビング(オープンウォーター)のライセンスの取得。
長年取ろう取ろうと思いながら、旅先で日数を割くのが勿体なかったり、日本で取るのは気乗りしなかったりして実現していなかったのだが、ついに重い腰を上げることにした。昔ダハブ(エジプトの紅海沿岸にあるライセンス取得のメッカ)に滞在してた時ですら微動だにしなかったのに大きな進歩である。

ダイブスクールは色々とリサーチした結果、最も評判がよさそうなモンテゴベイにあるDressel Diversにした。2日半のコースで$320。ちなみにこの場合は事前にオンラインでPADIのeLearningを修了していることが前提。

なんとか全員eLearningを終え、真冬のNYからジャマイカへ。直行便で4時間くらい。
モンテゴベイに到着すると期待通りの暑さで気分が上がる。


ホテルは予算重視でHoliday Inn(1泊$300)。
Holiday Innのくせにそこそこ高いのだが、これでも全般にホテル代が高いカリブ海の中では割安な方。しかもオールインクルーシブなので仕方ない。

リゾートは完全にファミリー向けで、部屋の仕様は実にホリデイインらしいレベル。部屋には冷蔵庫すらない。
食事は酷く、飲物のグラスはプラスチックだし、メインのレストランの夕朝食のビュッフェはアメリカ人の味覚レベルに合わせられているのか、とても食事と呼ぶに耐えないレベル。敷地内の他のレストランを予約しようとしても満席。結局皆ホテル内のメシに耐えられずにホテル外でばかり食べていたので、オールインクルーシブも全く意味がなかった。
ホテルのよい点を挙げるとすれば、ビーチがなかなか透明度が高くてきれいだった点くらいか。


ダイビングスクールはIberostar Hotelの中にあり、3日間ホリデイインからタクシーで通った。
到着した日の午後にプールをやり、2・3日目は午前・午後に1本ずつ。
指導は丁寧で分かりやすく、時々躓きつつも脱落者もなく全員パス。これで晴れてダイビング社会の一員に。とはいえ意外と覚えることが多く、たまに潜らないとすぐ忘れそう。
Iberostarの近くの海は透明度はそこそこあって、初めての水中世界は青く美しかった。


二日目の夜、ホテルを出てモンテゴベイの町まで夕食に行った。
各ホテルから町までは結構離れているので食事はホテル内で済ませる客が多いのだろうか、ジャマイカ随一のリゾート地にも関わらず町のレストランの数は少なく、選択肢はかなり限られている。


レストランに行く前にモンテゴベイの街の中心に立ち寄ってみた。
特に見所はなく、町並みも普通でしかもあまり治安はよくない。警戒しながら歩いていると、いきなり見知らぬオッサンに肩をつかまれた。相当びびったが、よく見たらダイブボートの船長だった。このあたりに住んでるとのこと。頼むから先に一声かけてくれ。

◆◆◆

町はずれの埠頭にあるレストランPier Oneへ。
両側を海に挟まれていて、水の色がきれいな湾と夕陽が見られる。湾の中にはなぜか横転して沈みかけたボートが浮かんでいる。


一日の終わりに海を眺めながら飲むビールは最高。寒いNYから数時間のフライトでこんなリゾートに来れてしまうんだから、カリブ海がアメリカ人だらけなのも無理はない。
メシはそこそこ旨く、悪夢のようなHoliday Innの食事と比べると、まともなメシが食べられることに深く感謝。


/ジャマイカ旅行記:モンテゴベイでダイビング/