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Victoria Falls
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Victoria Falls, Zimbabwe

Zambia Side:

朝、宿から出ているバンに乗ってビクトリアの滝に向かう。街から滝までは僅か2-3キロ。
今日はこのままジンバブエ側に出国するので、荷物を入口の守衛所に預けて国立公園の中に入る。


土産物屋が並ぶ一画やリビングストンの像が建つ林を過ぎて奥へと進んでいくと、次第に滝の轟音が聞こえてくる。
更に左手に向かって下っていくと、木々の間からついに滝が姿を現した。
目の前と言ってもいいほどの近さの視界いっぱいに広がる断崖が全て滝で、途方もない量の水がまるで生き物のように咆哮しながら流れ落ちていく。まさに水の壁だ。
水量も多く、以前乾季の10月に来た時と比べるとその差は歴然(というより、乾期の時はこの入口付近の滝は干上がってただの崖だった)。


滝は激しく水滴を空中に撒き散らし、その水滴が風に乗って雨のように降り注ぐ。
二重になった雨着をレンタルしたが焼け石に水で、あっという間に全身ずぶ濡れになった。カメラに至っては口を固く縛ったビニール袋に入れた上に雨着の下に隠して丁度いいくらい。撮るときメンドクサイが、何しろこの旅行ですでに5D Mark iiをダメにしているので背に腹は代えられない。

凄まじい勢いでなだれ落ちていくザンベジ川の迫力は圧倒的で、自然の力の巨大さを端的に実感させてくれる。


滝を右に見ながら遊歩道を進んでいくと、ジンバブエとの国境でもあるT字型の谷が終点。
左手に見える崖がジンバブエ側だが、猛烈な水煙に覆われてよく見えない。
谷底には二重に虹がかかり、反対側の深い峡谷には国境の橋が架かっている。


滝になって落ちる手前のザンベジ川も見に行ってみた。
前回来た乾季の時は水の流れが穏やかで滝が落ちるすぐ手前で泳いだりしたのだが、今回は水の流れは速く、泳いだら確実に滝壺直行コース。


ザンビア側の国立公園を出て、徒歩で国境の橋を渡る。昔と変わらずバンジージャンプの客引きはヒマそうだ。
橋の中央からも正面に国境が見える。右側の崖がザンビアで、左側の崖がジンバブエ。


Zimbabwe Side:

ジンバブエ側の町ビクトリア・フォールズは国境から少し離れているので、タクシーで街へ向かう。
宿は予約していなかったが、バックパッカー宿のShoestring Backpackersへ。はっきり覚えてないのだが2000年に来た時も確かここに泊まった気がする。12年間進歩なし・・・
狭くてそれほど清潔とはいい難い部屋で1泊50ドルほどで、値段だけはしっかり進歩していた。あのハイパーインフレを挟んでいるので、ドル建じゃなかったら天文学的な値上がり具合なんだろう。


荷物を置いてランチを食べた後、ジンバブエ側の国立公園へ。
ジンバブエ側の方が広い範囲の滝を正面から見られるので割とメジャーだが、ザンビア側は滝を近くで見られる&落ちるところを見られるというアドバンテージがあるので甲乙つけがたい。
間違いなく言えるのは、ここまで来たら面倒がらずに(そしてケチらずに)両方見ておくべき。


ジンバブエ側は崖の縁から少し手前に入った森の中を遊歩道が通っていて、ずっと滝が見えるのではなく、大きな滝がある所に個別に展望ポイントが設置されている。滝からの距離はザンビア側より離れているが、水量や高さはこちらの方が上だ。森が水煙を遮ってくれる&滝から少し距離があるので、水しぶきはザンビア側ほど激しくない。


遊歩道の終点は、ザンビア側と同じT字型の谷。
滝が最も高く水量も多い箇所で、この崖の尖端から見渡すと一面を水の壁が囲み非常に壮観。
水しぶきはすごいが、ここからの眺めがおそらくビクトリアの滝で一番だろう。


ビクトリアはいわゆる世界三大瀑布のひとつだが、公園内には3つの滝を比較した展示があった。
個人的な印象ではナイアガラはアメリカの力でランクインしているだけで断トツのショボさだと思っていたのだが、高さと幅は一番小規模だが平均水量はナイアガラが一番多いらしく、大まかに言うと、長さ=イグアス、高さ=ビクトリア、水量=ナイアガラとのこと。

もっともビクトリアは他の2つに比べると水量の季節変動が大きいので、雨季のビクトリアがスケールは最高らしい。今でも十分多いが、水量が最大になる5月には更にこの2-3倍になるとか。もう一度ここに来る機会があるとしたら、是非その時期に来てみたい。12年前はもう一度ここに来るなんて思ってもいなかったわけで、3回目があってもおかしくはないし・・・