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Deadvlei & Sossusvlei
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デッドフレイ
Deadvlei, Namibia

昨日の疲れもあり、午前中はホテルで休養。
ホテルは岩山に四囲を囲繞された平原にあり、なかなかダイナミックなセッティングだ。
各部屋は独立したコテージになっていて、屋外にもバスタブがある。
洗面所もダブルシンクだし、大自然の真っ只中にもかかわらず非常に快適。


メインの建物にはダイニングルームやラウンジ、プールがある。
他の客は砂漠を見に出払っているらしくほぼ貸切状態。

このHoodia Desert LodgeはSesriemのTripadvisorで1位だったのでかなり早めに予約しておいたのだが、確かにスタッフも親切で気が利き、感じがよい。無人のプールで泳いでたら、すぐにどこからともなくスタッフが現れてバスタオルとバスローブを用意してくれる。

これで値段も比較的リーズナブルだし(2人で1泊N$1800=約200ドル)、間違いなく今回の旅のベストホテルのひとつ。


ホテルでランチ。魚は淡水魚か?けっこう旨い。
それにしても暑くて乾燥してるからか、スイカが異常にうまく感じる。


午後、ホテルからのツアーでついに砂丘とデッドフレイを見にいくことになった。
ツアーはガイド兼運転手(=ホテルのオーナーの旦那)と我々の3人だけ。
1人$120と結構高いのだが、その分至れり尽くせり。

ホテルからSesriemを通り過ぎ、Sossusvleiまでランクルで向かう。SesriemまでのC19はグラベルだが、SesriemからSossusvleiまでの道は舗装されている。朝夕は観光客を乗せた4WDで混雑して砂埃がひどいので、2004年に舗装したらしい。

ガイドに砂利道の運転のコツを聞いたところ、「ステアリングを無理にコントロールしようとせずに、ある程度放置して車自身に任せること」だそう。それはちょっと怖すぎだな。

途中、有名なDune 45の手前の砂丘で何かの撮影をしているのを見かける。
後で判明したところによると、紅白歌合戦にMisiaがナミブ砂漠から出演しているのを撮影していたらしい。しかしMisiaがナミビアから出演する必然性は全く分からない。。アフリカっぽい顔立ちであるとは思いますが。




Sossusvleiまでの最後の数キロは砂の上のルートで、4WD以外では進むことはできない。
すぐ近くに砂丘が迫ってくるとともに、スプリングボックやガゼル等の動物もチラホラ見かける。スプリングボックはこの夜のディナーのメインで食することに。

車で行ける限界まで行った後、まずデッドフレイ(Deadvlei)まで行ってみることにした。Deadvleiはナミブ砂漠特有の赤い砂丘に囲まれた涸れた湖の跡が白い平原になっていて、そこに石化した古い樹木が点在する異世界な風景で有名だ。

SossusvleiからDeadvleiまでは1キロちょいで、距離的には大したことないのだが、真夏の砂漠の強烈な日差しに加え、火傷しそうな温度にまで熱せられた砂が靴に入り込んできて、歩行はかなり大変。 

プロのガイドですらトレッキングシューズを履いてるのに、筆者は普段近所のコンビニとかデリに行くときにつっかけるZegnaのスリッポンだし、相方に至ってはサンダルみたいな浅い靴という軽装備。完全にアフリカ舐めてました。


這々の体でなんとか到着したDeadvleiは無人だった。
ガイド氏曰く、昼下がりの一番暑い時間帯に来るアホは我々以外いなくて当然とのこと。
しかしおかげで自分たちだけで異風景を独占して存分に堪能できた。



赤茶けた砂丘と数千年前に枯死した古い木々、ひび割れた白い大地と真っ青な空という非日常的な組合わせは強烈なコントラストを生み、ある種の浮遊感を呼び起こして眼前の光景から現実感を奪う。

白い平原つながりでウユニ塩湖を思い出したが(もちろん広さは全然違う)、ここはウユニとは別の意味において地球とは思えない風景が広がっている。


Deadvleiで2時間ほど過ごした後、Sossusvleiを挟んで反対側にあるBig Daddy Duneに登る。
膝近くまで砂に埋もれつつ登っていくが、なかなか進まずリアルアリ地獄のようで案外しんどい。
相方は靴が軽装過ぎたせいもあって早々にギブアップ。


砂丘の頂上からは、Deadvleiや連綿とはるかに続く遠くの砂丘が眼下に見下ろすことができる。
サハラのように一面見渡す限り砂丘という光景はここにはないが、サハラより遥かに大きな砂の丘が波打って続くさまは非常に壮観だ。


2012年最後の夕陽を浴びて橙色に染まる砂丘郡を眺めながら家路に就く。
炎天下、Deadvleiや砂丘と歩き回ったせいでとても疲れたが、ナミブ砂漠にはここまで遠い道のりを来るだけの価値はあると思えた。


今年最後のディナー。下はスプリングボックの肉。スパイスが効いていてあまり臭みは感じなかった。
ホテルではカウントダウン等のイベントは特になく、部屋でうたた寝をしていたらいつの間にか年が変わっていた。

ナミビア旅行記:ナミブ砂漠/デッドフレイとソススフレイでの年越し