早朝、ホテルを出発し空港に向かう。
今日はヨハネスからウインドフックに飛び、そこからレンタカーでナミブ砂漠のSesriem近郊の宿まで移動する予定。
ヨハネスからウインドフックまでは2時間弱のフライト。
首都の空港にもかかわらず、ウインドフック着陸直前まで乾燥した荒野が広がり、時折現れる砂利の道以外はおよそ人跡が見当たらない。ナミビアの人口密度は1k㎡あたり約2.6人とアフリカで最も低く、モンゴル(1.81人)に次いで世界2位の人口希薄国だ。
到着した空港は南アに比べると閑散としているものの、アフリカとして非常に整然としており、まるで先進国のようだ。レンタカーもAvisで事前に予約しておいたHyundaiのSUVを恙無く借りることができた。
なお、ナミビアのレンタカー、特にSUV~4WDはほぼMT車でAT車はまず見当たらない。
都市を少し外れると殆どがグラベルというナミビアの道路状況を考えると、ナミブ砂漠に行くには4WDか少なくともSUVが望ましいので、事実上選択肢はマニュアルしかない。
ウィンドフックからSesriemまでのルートはいくつかあるが、かなり距離があって日没までに着くかかなり不安があったので、Avisの店員のすすめに従ってB1をWindhoekからMarientalまで南下し、Marientalで西に折れ、Maltahoheを経由して(ここまで舗装道)、C19に入ってSesriemまで行くルートをとることにした。走行距離は5~600キロ。
マニュアルを運転するのは教習所以来10年以上ぶりなので、エンストしまくりながらなんとか車を発進させる。空港からB1に合流するために一旦ウインドフックまで向かうが、その間も殆ど原野だ。
更にウインドフックから南に進むと、視界一面の荒野が果てしなく続いていく。
ナミビアは人口密度が低いだけあって、道沿いには本当に何もない(対向車も極めて少ない)ので、ガス欠にならないようにガソリンスタンドを見かけたら必ず給油するくらいの心がけが必要。
我々は満タンでWindhoekを出たが、一旦Marientalで給油。ちなみにこの後ホテルまで200km以上の間、ガソリンスタンドは全く見かけなかった。
グラベルの道は予想以上にハンドルがとられて神経を使い、スピードもあまり出せないので相当消耗した。紆余曲折を経てなんとか今日の宿のHoodia Desert Lodgeに到着。ホテルはC19から数キロ入った広大な私有地内にあり、各部屋が独立したコテージになっている。設備もサービスも食事も素晴らしかったが、長時間の運転で疲労困憊していたのですぐに就寝。