Chiponde, Malawi |
朝5時、マラウィへの国境に向かうミニバスに乗るために、まだ夜も明けきらないクアンバの街を抜け、駅の向こうにあるミニバスの停留所に向かう。早朝にもかかわらずバス的には既に人だかりが出来ている。それにしても何故モザンビークのバスは出発時間がこんなに早いんだろうか?
クアンバからマラウィへの国境越えルートは、モザンビーク側のMandimbaからマラウィのChipondeに抜けるルートと、Entre Lagosを経由するルートがある。とりあえずバス停でマンディンバ行が見つかったので、こちらのコースで行くことにした。
運よくミニバンの助手席を占領できた。
事故が起きたら最も死亡率が高いだろうが、あまり詰め込まれる心配はないし(せいぜい二人まで)、眺めもいいので助手席はアフリカのミニバンの中では特等席と言っていい。路面は超ガタガタで、揺れと衝撃はリュックに入れてるラップトップが心配になるレベル。Mandimbaまではそんな中を約3時間ほどの道のりだ。
ニワトリを鬻ぐ物売り。
モザンビークの物売りの多様さには慣れてきたが、外国人旅行者が買うわけないのに果敢に売りつけようとしてくる。興味本位で値段を聞いてみると言値は4ドル。相場感がないので判断しづらいが、多分あまり安くはないだろう。
Mandimbaに着くと、チャリタクとバイタクが群がってくる。
ここの国境のno man's landは結構距離があるので、バイタクかチャリタクで越えるのが一般的だ。価格交渉してバイタクで国境越え。ボコボコと穴があいた土の道に昨晩の雨でできた水溜りをバイクが器用によけていく。
マラウィ側のChipondeに入ると、突然人々に英語が通じるようになった。
町並みは依然アフリカの田舎然としているが、道路はモザンビーク側がボコボコなのに対してきれいに舗装されている。
車や人々の服装等、モザンビークよりちょっと進んでるようにも見え(とはいえマラウィもやはり最貧国のひとつなのだが)、若干テンションが上がる。
チポンデからマンゴチ(Mangochi)に行ってモンキーベイ行のバンに乗り換え、さらにモンキーベイでトラックに乗り換えて今日の最終目的地のケープマクレアに到着した。モンキーベイからのトラックは掴まってないと振り落とされる系の荷台でなかなかスリルがあった。
クアンバを出てからバイタクを入れて乗換4回。なかなか疲れる移動だった。
宿はロンプラとTripadvisor両方に載っているGecko Loungeにした。
宿泊者は私一人とガラガラで、交渉したら結構値引きに応じてくれた。3人くらい泊まれるコテージで1泊$80。Wifiは有料だったが、各コテージは独立しててかなり広めで、湖岸にせり出したBarから眺めるマラウィ湖の眺めは素晴らしく、なかなかいい宿だった。
地元のビールを注文すると、何故かカールスバーグが出てきた。
埃っぽい移動の後、美しい湖を眺めながら飲むビールは最高。むしろこの瞬間のために旅行していると言っても過言ではない。
それにしてもマラウィ湖は風光明媚でのんびりしていて、期待以上にいい所だ。
きつめの移動の後にいい所に辿り着くとやはり嬉しい。
湖水は人々の生活の場とは思えないほど透明で(住血吸虫がいるから入らないけど)、漣が打ち寄せる浜辺をアヒルや子供達や犬がゆっくりと歩いている。夕暮れが迫る中、波打ち際は洗濯や水浴に来る人々で賑わっていた。
マラウィ旅行記:モザンビーク=マラウィ国境越え