Nampula, Mozambique |
早朝3時のミニバンに乗りモザンビーク島からナンプラへ向かう。
モザンビークのミニバンは大抵すし詰めだが、このバンはとりわけ強欲だったらしく、とにかく信じられないほど客を詰め込むためにあたりをしばらく徘徊し、車内は身動きも出来ないほど人で一杯になった。本当朝っぱらから勘弁してほしいものだ。朝8時にナンプラに到着した頃にはもう疲れ果ててしまっていた。
ナンプラは一応モザンビーク第三の都市、日本で言えば名古屋、アメリカで言えばシカゴだが、勿論超高層ビルなどは存在するはずもなく、未舗装の道も多いし繁華街もほとんどない。
ホテルは色々探して回った挙句、Wifiが使える所が殆どなかったので結局前回と同じHotel Milenioに泊まることにした。午前中だったのに部屋が空いていたのでチェックインさせてもらう。
今日のタスクは明日のクアンバ(Cuamba)行の鉄道のチケットをゲットすること。
マラウィに抜けるためにはクアンバまで行き、そこからバスやバイタクを乗り継いでマラウィ入りするのだ。ロンプラとホテルのレセプションの情報では13:00から発売開始だったので、10分前に駅の切符売場に行ってみると既に長蛇の列ができていた。クアンバ行の列車は隔日運行で、しかも3等だと相当辛い旅になることは目に見えているので何としても2等を確保する必要があり(ちなみに1等はない)、かなり焦る。
列の先頭に来て2等の切符を買おうとすると、悪い予感が的中し、もう売切れだという。アフリカ人の言うことなのであまり信じず(そもそも発売開始時間より前に来たし、私より前の客は皆3等しか買ってなかったので売切れているはずがないのだ)文句を言うが、取りつく島もない。
最近はしんどい移動は避けるのが信条な私としてはとても3等に乗る気にはなれなかったので、何とか飛行機でマラウィに行くルートがないか思案していると、2等の切符が余っていると言って売ろうとしてくる奴に声をかけられた。念のため駅員に確認すると、彼が持っているのは有効な切符だという。値段を交渉して、結局定価の1割増(といっても数十円だが)で2等の切符を無事入手することができた。
ガイドブック情報によれば切符は前日発売のはずで、私の前に売り切れた理由は全く謎なのだが、現地人は前もって入手する方法があるのかもしれない。
◆◆◆
ホテルの部屋からは椰子の林の向こう、はるか遠方に奇妙な形をした岩山が見えた。
どことなく現実離れした光景だ。ナンプラは特に見所もないので、明日からの移動に備えてホテルでぼんやりと過ごす。
モザンビーク旅行記:ナンプラ(Nampula)