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バオバブ街道の夕暮れ
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キリンディからの帰り道、バオバブ街道で夕暮れを待つ。
マダガスカル随一の観光地だが、ちらほら同じように夕陽を待つ観光客と若干の物売りがいるだけで、それ以外は周辺の農民の日常の生活が垣間見える。


のんびりと2時間ほどかけて日没を待つ。
街道は、時折通る牛飼いや水汲みの女やトラクターの他は車も少なく、メジャーな観光地とは思えないほど長閑な雰囲気だ。周囲の草原にもバオバブが点在し、異世界の風景が広がる。

あいにく低潅木の茂みに隠れて日没自体は見られなかったが、夕焼けに染まるバオバブの並木は印象に強く残る美しさだった。マダガスカル高いけど来てよかったかな。


日没を待つ間何人かの観光客と話してみたが、マダガスカルに養子をもらいに来たというインド系のイギリス人とスペイン人の夫婦がいた。養子となった少女は6週間前に選んだばかりだという。少女の方も、必死で養父母に好かれようとしているのが、傍から見ても伝わってくる。

貧しい家庭から裕福な家に養子を出すのは古来からのメジャーなパターンだが、国境を跨いで貧しい国から養子を貰うのは、日本人の感覚だと人身売買に近い後ろめたさを覚えそうなのに、欧米人は違うんだろうなー。ブランジェリーナやマドンナがアフリカやアジアで養子をとった時には売名行為と批判されたように、個人的にも正直そのスタンスにはやはり違和感を覚えてしまう。もちろん、きっと養父母も子供を大切にするんだろうし、子供もより幸福な人生を送れるのかもしれない以上、外野が批判する筋合もないんだけど。


日が沈み、完全に暗くなる前に家路を急ぐ。
ホテルに戻ると、翌日15:00のアンタナナリボ行のフライトが8:00に変更されたという。今夜他の町に泊まってる人は間違いなく乗れないであろう。さすがマダガスカル航空である。

元々予約していたエアコン付の部屋に移動。127000アリアリ(約60ドル)。
一人でベッド2つもいらないが、蒸し暑いモロンダヴァではエアコンは非常にありがたい。


夜になって、昼間キリンディで虫に刺された所がゴルフボール大に腫れてきたので、ホテルの従業員にこれ大丈夫?と聞くとレモンとお酢を塗れば大丈夫!といって本当にレモンとお酢を激しく擦り込まれた。
民間療法ってやつですな。効かなかったけど。