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カンパラとビクトリア湖
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昨日の疲れがまだとれないが、明日からのマーチソン・フォールズのツアーに備えて宿を移動するので朝10時頃に起きてチェックアウト。今日は昨日のリベンジのキブリ(Kibuli)モスクに行く予定。

ビクトリア湖も見たいので行き方をレセプションで聞いてみたら、近い所ではカンパラ中心から15キロほどのガバ(Ggaba)という町が湖に面していて、ミニバンで行けるし、現地で交渉すれば船にも乗れそうとのこと。

ホテルの外で客待ちしてるタクシーと交渉して、ホテル、モスク、タクシーパーク(ミニバンのターミナル)を周って12000シリング。高いような気もするが、めんどくさいので早めに折れた。


モスクへの道沿いは、昨日肌で感じた通りの貧民街。
線路の此岸とは違う風景が続く。


モスクは新しそうで、濃いグリーンのタマネギドームがアフリカっぽく端正な佇まい。
中東ではイスラムカラーの緑のドームは多くないが、アフリカではよく見かける。


ミナレットには上ることができる(要お布施)。金額は自由だが2000シリング渡しておいた。
カンパラが眼下に広がる。


カンパラ中心街。中央やや下に駅が見える。


油売ってる人々。
発展途上国はホントどこ行っても平日の昼間から道端とかで駄弁ってるかボーッとしてる人々(筆者は便宜的に「野良人」と呼んでいる)が多い。


こうやってみると、カンパラはいくつもの丘の上に築かれた街だということがよく分かる。


タクシーパークに移動。視界一面ミニバンの群れ。すべてトヨタの中古車。
一見カオスだが、よく見てみると動線や前に詰めていく順序に一定の規則性があることに気づく。車と人と騒音が満ち、周辺一帯にエネルギーが溢れる。
強烈な日差しと焼けつく空気、ゴミ、屎尿、排気ガスの臭いに、車のエンジン音・排気音や人々の叫び声などが加わる。


タクシーパークの向こうの丘の上には立派なモスクが見える。
今は亡きカダフィの援助で建立されたため、カダフィ・モスクとも呼ばれてる。


ウガンダ全国至る所で見かけたMTNのMobile Money Agent。MTN自体は南アの携帯キャリアだがアフリカ全域で事業を展開していて、その加入者の多くは銀行口座を持たず(そもそもアフリカの田舎には銀行の支店なんてない所も多い)、携帯の大部分はプリペイド式だ(ちなみにアフリカに限らず発展途上国ではプリペイド式が大半で、日本やその他先進国みたいに顧客を信頼して後払いにしている方が例外的)。Mobile Moneyは、MTNの携帯でSMSを送ることで送金や預金等ができるサービスで、実際の現金のやりとりは各地にあるAgentで行う。カードや銀行口座を持たない中流以下~貧困層に幅広く利用されていて、アフリカではメジャーな決済手段になっている。ケニアのM-pesa等が有名。

それにしても90年代後半には「将来発展途上国では固定電話より携帯電話が先に普及する」と予想されていたが、現実はそれどころではなく固定電話はほぼ過去の遺物となり、更には銀行口座に先行して携帯電話による金融取引が普及する状態にまでなっている。


Ggaba行きのバンを探して数人に場所を尋ねると、みな正確に同じ場所を教えてくれる。英語が公用語なのでほぼ問題なく通じるのは素晴らしい。

ウガンダは小さい国だが、では方言も含めると10近く言語があるらしく、ウガンダ人同士もお互いよくわからないので英語で会話してることも多い。


Ggabaへのバンは1200シリング(0.5ドル)。乗り込むと席にバッタがいた。
隣に座ってきた大学生だという男が話しかけてきたが、あまりに声が小さくて半分も何言ってるか聞き取れない。


ミニバンは30分ほどでGgabaの街に到着。隣の男は湖のビーチに行くといって手前で降りた。
湖に下る道の両脇にはマーケットが立っていて、パンや焼きバナナ、バッタ等の屋台が並んでいる。この汚さやプリミティブさはまさにアフリカ的。


食用バッタ。手足はとってある。


船着き場の手前で公園の入口のようになっているところがあったので入場料を払って入ってみたが、中はただのホテルの庭だった。

湖に面したレストランでランチを食べることにしたが、カウンターで注文して食券を買い、食券をウェイターに手渡すという面倒な方式。後で聞いたら国営だと聞いて納得。



湖はお世辞にもきれいとはいえない。上空から見たらそれなりに青かったんだけどな・・・

Nile Specialを飲みながらぼーっとしてると、バンで隣だった大学生もレストランに入ってきたので話す。やはりバッタを食べるのか聞いてみたが、昔は食べたが、ルワンダに行ったときに誰も食べてなくて、バッタを食べるというと馬鹿にされたので、それ以来食べないようになったとのこと。ルワンダ人まともだなぁ。

ホテルの建物が2階までだけ完成していて3階が建築途中で放置されていることが話題になったが、「2階までが一杯になったら3階の建設を再開するんだろう、よくあることだ」とのこと。発展途上国でよく最上階だけ建設途中で放置されている建物を見かけて気になっていたが、そういう理由だったのね。

料理はチキンを頼んだが、鶏皮に毛まで残ってる生々しさで、肉もあまりなくマズい。しかも現地人向けのレストランだからかフォークもナイフもなく、手で食べるしかない。そんなに安くないのに相当今一つ。


ボートをチャーターして乗ろうということになり、船頭と交渉。結局15000シリング(約6ドル)でそのあたりをぐるっと回ってもらうことになった。高いような気がするが、それが相場らしい。ボートは一応モーターは付いてるものの大きめの手漕ぎボートみたいな形で、横に揺れながら湖の上を進む。


漁師たち。


高原にあるせいか、空と雲が近い。


正直大した内容ではなかったが、一応ボートに乗れたので満足してカンパラに引き返す。大学生も帰ると言って付いてきた(なぜか帰りのバス代を払ってくれた)。


タクシーパークからSpeke Hotelまで荷物を取りに向かう。
途中、カンパラの数少ない近代的ビルで窓ふきをしていたので面白がって撮影してたら、逆に通行人に珍しがられ、「日本には窓拭きはないのか?」と得意げに聞かれる。いやそうじゃなくて・・


独立のモニュメント。この手の記念碑が趣旨不明なのはお約束。


ホテルに戻り、荷物をピックアップしてRed Chiliに向かう。タクシー15000シリング。やはり高いような気がしたが、交渉してもこれ以上下がらなかったので諦めて払った。Red Chiliは見事に白人パッカーばかりの典型的なバックパッカー宿だ。シャワー付き個室で一泊30ドル。
Nile Specialを飲みつつ、ラウンジでネットをして蚊に刺されながらアフリカの夜は更けていく。