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Lake Atitlan
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12:30にホテルまで迎えに来たシャトルに乗り込み、パナハッチェルへ向かった。
綺麗に舗装された山道を2時間半の道のり。昨日の寝不足から道中はもっぱら寝ていた。
途中、高めの峠を越えたあたりからアティトラン湖の周囲の火山のシルエットが遠くに見え始める。

湖は急峻な盆地の底にあって、シャトルは急坂を斜めに縫うように目的地へ下っていく。進行方向右側の席からは遥か下の湖と火山の絶景が望見できるが、自分は左側(涙)。眼下の段々と湖面が近づいてきたら、程なくパナハッチェルに到着した。
ホテルは高級ホテル(by歩き方)とされるPorta del Lago。NYを発つ前日に重い腰を上げて調べてみたものの、他の人気のホテルは悉く満室で、オンラインで予約できるまともそうなホテルはここしか空いてなかった(110ドル)。


チェックインの時に、セキュリティーのためとかの理由で手首に蛍光色の紙のブレスレットを巻かれそうになって驚く。クラブとか市営プールじゃないんだから・・・・断ってルームキーに巻きつけといたけど、外人は普通に手首に巻いてた。あんまり抵抗ないのだろうか。


ホテルはやたら広く、情緒のかけらも無い外観で、内装も殺風景で古臭く部屋の設備も古めかしい。ハード面では好意的に見てせいぜい2つ星といったところ。アンティグアのホテルとの落差が激しい。
しかも部屋でwifiが使えなかったので、深夜の真っ暗なロビーでProfessional Responsibilityの課題をするはめになりました。

救いは受付のお姉さんが愛想がよくて親切で、眺めが素晴らしいこと。
全部屋に湖に面したバルコニーがついてて、5階の部屋からはアティトラン湖と山々が一望。この眺望のためだけでも泊まる価値はあるかもしれない。とはいえ、バスケットコートとか風情のない施設も目に入って若干萎える。

ホテルを出て湖畔に下りてみると、ウロウロしているのは、①ヒマそうな物売りと②ボートの客引きと③遊んでる子供と④外国人観光客がそれぞれ4分の1と言ったところ。予定調和的だ。水は思ったより澄んでいて、対岸のコニーデ型火山のサン・ペドロ山、トリマン山、アティトラン山が美しい。てゆうか、これは完全に芦ノ湖+富士山×2的な状態。のどかに手漕ぎボートが行きかう様子は和む。


湖岸のレストトランが並んでる方面に行くと、暇そうな店員が割りと勤勉に客引きしてくる。どこも海の家レベルのヨレっとした建物で、せっかくの風光なのにもったいない。なんだかミャンマーのウー・ベイン橋の周りのボロレストランたちを思い出した。
4種類目のグアテマラビールに挑戦したら黒ビールでいまいち美味しくなかった。湖面の反射に目を細めつつちびちび飲む。


ボート乗り場からは近隣の村々への便が出ている。本当はパナハッチェルを拠点に何日かかけてまわりたいところなんだけど、今回は時間の関係で断念。他にやることも無いので、湖を眺めてボーっとして時間をすごす。


湖の周りはブヨみたいな小虫が大量に飛んでて蚊柱みたいになってる。
陽が傾き始めると、物売り、子供、観光客、地元民、みんなしばし手や足を止めて夕焼け空の方を見遣り、顔を赤く染める。


パナハッチェルの町は小さく、目抜き通りもこじんまりしている。観光地らしく、民族衣装や布地、手工芸品を売る店と、外国人向けのレストランが軒を連ねる。


日が暮れた後の湖畔にも、しばらく人々がのんびり座ってる。星が輝きはじめ、対岸の村々に明かりが灯りはじめる。