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火山の下
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グアテマラ・シティの宿にミニバンが直接ピックアップに来たので、そのままアンティグアのホテルまでdoor to doorで行ってもらった。バンは9人乗りくらいだがなぜか乗客は自分ひとりで、転寝をしていたら1時間ちょっとでアンティグアに到着した。


アンティグアは古い民家を利用したホテルが多く、今回はtripadvisorで高評価だったHotel Ciriloを予約しておいた。

ホテルは街の中心から10分ほど歩いた静かな住宅街にあった。アンティグアはグアテマラ・シティに比べるとまだ安全だが、それでもホテル周辺の住宅は壁の上に有刺鉄線を巡らせている等、警備が割と厳重だったので、それなりに犯罪は多いのだろう。

部屋はシンプルだけど趣味のいいコロニアルな内装で統一されていて暖炉までついていた。
昼の気温だと全く必要には思われなかったが、確かに夜は冷え込んだので真冬には火を入れるのだろう。


ホテルはおそらく一旦廃墟になった建物をリノベしたと思われ、崩れかけたレンガ造りの壁が庭のそこかしこに残されている。ガラスを取り入れたラウンジが居心地がいい。


少し落ち着いてから、町に歩いて出てみた。
通りかかった名物のチキンバスの写真を撮ろうとしたら、運転手がすごいドヤ顔で徐行してくれる。
NYから来たせいか、グアテマラは人のあたりがソフトで感じのいい人が多く思える。


晴れていれば頭上に聳えるアグア火山が見えるはずなのだが、生憎の天気でアグア火山は雲の中。アンティグアは最近も含め、何度も火山の噴火によって大被害を受けているらしい。
マルカム・ラウリーじゃないが、「火山の下」の街なのだ。


カプチナス修道院はパティオのブーゲンビリアが美しい。

中米は原産地なのでブーゲンビリアをよく見かける。
長い間ブーゲンビリアの原産地は南太平洋のブーゲンビル島だと思っていたのだが、実際はフランス人探検家ブーガンヴィルが世界一周航海の途上、ブラジルでブーゲンビリアを、その後ニューギニア沖でブーゲンビル島を「発見」してそれぞれ命名したらしい。

ちなみにブーガンヴィルは弁護士出身らしく、パリで弁護士をしつつ並行して数学の研究も行い、その後軍人になって、更には彼を有名にした世界一周の探検の航海に出た。その多才さには恐れいるが、弁護士も現代とは違って色々と面白おかしい人生を歩めた時代だったのかもしれない。


時計塔。下で学生っぽい人たちがGangnam Styleのダンスのビデオを撮影してた。
ビデオのコンテストに出すとのこと。2012年らしい微笑ましいエピソードだ。


有名なメルセー教会。中米を代表する美しい建築。
綺麗だし、中も外も観光客はほぼいなくて静か。まあでも割と普通だったかな。


アンティグアの町はのんびりして居心地がいい。
それにしても町並みはキューバのトリニダーにそっくりだ。目隠しされてどっちかの町に放り出されたら区別がつかないレベル。そもそも中南米のコロニアルな町は、町の色合いや広場の名前などは数パターンしかないので、どこも多かれ少なかれ似ているのだが。

中央公園でミスExpo?各国代表の皆さんが集まって、テレビのインタビューを受けてた。小さい子までカメラ目線。とりあえず、ヒールの分厚さに驚愕させられた。
ちなみにミスター達もいました。


レコレクシオン修道院。歩き方いわく、アンティグア最大の教会施設(廃墟)とのこと。
確かに廃墟なんだけど、遺跡というわけでもないし、廃墟にしては整備されすぎていてインパクトに欠けるかも。
町中で時々見かける火山の噴火で廃墟になった建物の方がリアルで見ごたえがあるような。
雲に覆われたアグア山の眺めは勇壮でよかった。


アグア火山が残念ながら見られなかったものの、十字架の丘からの眺めは美しかった。それにしても、有名スポットのはずが人なのに、武装警官数名と野良犬数匹のほかは、観光客が数名いるだけで人が少ない。ほぼ貸しきり状態だけど、夜は歩いていくのはやめた方がよさそう。タクシーは値切って往復55Q。




今日はアティトラン湖畔のパナハッチェルへの移動。朝8:00頃ホテルでシャトルがあるか聞いたところ、8:00の便がちょうど出た後で、次は12:30らしい。ひとまず朝食を食べた後、午前中の時間を使って昨日見逃した所を巡ってみる事にした。生憎今日も雲が多くてアグア山の山頂は望めない。


こんな町にもマクドナルドはあった。全くもってらしくない瀟洒な店内。
90年代初頭に北京やモスクワにマックがオープンしたときに彼の地では高級店だったみたいに、マックのscale感は国の発展度と反比例する例が多いように思う。
日本は先進国で割りとマックが割りと綺麗な方だけど、アメリカ(特にNY)のマックとか、主な客層が作業服姿の作業員とかホームレスだし。。アメリカが先進国としてはかなりの格差社会だということもあるが。


革靴を履いてる人がほとんどいない町なのに、なぜか靴磨きは至るところにいる。


市場。
黒や青のビニールで覆いをした半露天に、中国製と思しき電化製品、衣服、野菜・果物等が並ぶ。
最近こういう昔ながらのマーケットに行ってもビニールの屋根+中国製品の氾濫で萎えることが多い。


また昼からビール。3種類目のDorada。うまい。