チェコ人の同級生が、アストリアにおすすめのチェコ風ビアガーデンがあると言う。
そういえば昔プラハで飲んだウルケルはうまかった。それに屋外でビールを飲むのはそろそろ今年最後かもしれない。
ということで、一旦自宅に戻ってから、学校から直接店(Bohemian Hall & Beer Garden)に向かう彼らに現地で合流することにした。
アストリアの駅は人影もまばらで、通りにも人の姿は少ない。
最近ではクイーンズには日本人の住民も増えているらしいが、それほど安全ではなさそうな雰囲気だ。
目的のBohemian Hall & Beer Gardenは駅からほど近いところにあった。
オープンエアの広い中庭にテーブルが並び、周りではソーセージや肉を焼いているコーナーや、ビールのカウンターがあったりして、カジュアルだが縁日っぽくて楽しい。肉もビールもうまく、夏に大勢で来るにはいい場所だ。
チェコ人の同級生とその彼女と話してるうち、ミラン・クンデラの小説に話が及んだ。
私がクンデラの小説では「冗談」が一番好きだというと、二人とも異口同音に「冗談」は一番ダメだ、という。本国ではそういう評価なのだろうか?
帰りの電車の中、異常によく喋るベルギー人の同級生が、どうやって自分がタバコを止めたかを熱弁する。
自己抑制が肝要、らしい。そりゃそうだろうと思って半分聞き流していたその時には、翌週から自分もタバコを止めることになるとは未だ想像もしていなかった。