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滝とサーモンステーキ
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朝、ホテルを出てナイアガラに向かう。
ホテルのシャトルで一旦空港に戻り、バスに乗ってトロント市内に向かい、更に市内でナイアガラ行のバスに乗り換えなきゃいけないので結構面倒。空港から直接ナイアガラに行くシャトルもあるが、100ドル↑と高いので却下。


トロント市内に着き、Yonge通り沿いにある今夜のホテル(Courtyard by Marriott Toronto Downtown)に荷物を預けてバスターミナルに向かう。Coach Canadaのチケットを買ったら、不気味なラッピングのMegabusが来た。インパクトはあるが、これは却って逆効果なんじゃ・・


トロントの市街を通り過ぎると、特徴のない田舎のハイウェイ沿いの景色が延々と続く。ピックアップトラックが多い。撮るものがないので空を撮ってみる。


ナイアガラが近づいてくると、より自然が豊かになって景色が美しくなってくる。

◆◆◆

バスはナイアガラの中心から離れたところに停まるので、タクシーで滝付近まで移動。
もう夕方だが、タクシー運転手曰く「この時間帯は滝に虹がかかるから運がいい」とのこと。

滝の近くの遊歩道でタクシーを降りると、滝の轟音が聞こえてきた。
ナイアガラを「世界で最も退屈な町」「滝の音がうるさくて何もできない」などと評する作家がいたような気がするが、もちろん実際はそこまでの大音響ではない。滝の反対側の高台の上には、幾分時代がかった観光ホテルが並んでいる。


滝は思ったより水量が多く、流れが激しい。
虹がかかっていて、湾曲した馬蹄形の内側に向かって川が落ち込んで行く。
予想していたよりは迫力があり、規模はイグアスやビクトリア程ではないにせよ、決してショボくはない。
遊覧船が水飛沫の中をためらいがちに滝壺に近づいて行く。


これでやっと3大瀑布を全部訪れたかと思うと感慨深い。
まだ9月下旬にもかかわらずナイアガラはもうすっかり冬の気配だった。

◆◆◆

ガイドブックを持ってきていなかったので、滝を上から眺められるタワーを探して歩いてみた。
それにしても、ナイアガラは、まるで80年代で時間が止まってしまったような雰囲気を持った街だ。
ホテルも飲食店も鄙びていて垢抜けず、熱海のカナダ版とでも言ったところ。


スカイロン・タワー。ここも70年代にタイムスリップしたようなレトロ感。
コンクリの打ちっぱなしの風雨に晒された感も半端ない。
とりあえず登ってみたら絶景だったが、風が強くてメチャクチャ寒い。遥か遠くにフリーフォールの絶叫マシンの塔が見える。ここから見えるアメリカ側の滝は本当に大したことない。


タワーの上の回転レストラン。回転させてしまう発想が超昭和だが、本当に回転しててなかなか楽しい。
窓際に物を置いてると離れて行ってしまうので要注意。一周したあたりで日が暮れた。有名なカジノも見える。


何気に回転レストランのサーモンステーキはなかなか美味だった。
大昔、新彊ウイグル自治区のカシュガルで一緒になった旅行者が「ナイアガラは滝が大したことなかったから、サーモンステーキが旨かったことしか憶えてない」と言っていたのがずっと気になっていたので、宿題が果たせた思い。
眺めもいいし、回ってて楽しいし、回転レストランは予想外にも大満足でした。


おそらく80年代に撮影されたと思われる回転レストランの看板。
よくみると女の子の飲み物がタワー型になっている。
この超レトロな雰囲気が伝わるだろうか。


タワーの下はゲームセンターになってる。
昔の東京タワーとか、日本各地のタワーみたい。
日本だけでなくカナダでも、タワー系の観光地は陳腐化するのが早いのかもしれない。