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Sofia
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Sofia, Bulgaria

朝、ブカレスト空港からTarom航空に乗り込んで一路ソフィアへ向かう。
TaromはSkyteamメンバーなので、なかなか使う機会がないDeltaのマイレージに貯める。チケットは€157。

ブカレスト=ソフィア間は隣国の首都間なのにフライトは少なく、しかも飛行機は小型の双発プロペラ機。
往来が活発でないとも思えないので、夜行で10時間かかる鉄道を利用するのが一般的なのかもしれない。
飛行機の利用客はホワイトカラーのビジネス客がメインで、乗客の半分くらいはスーツ姿のビジネスマンだった。


飛行機は東欧の田園地帯を眼下に南西に進んでいく。
ブルガリアではいまだにキリル文字が使われているが、殆ど変化のない上空からの風景を眺めていると、そこに国境があり、言葉と文化と人々の境目があることの実感が湧かない。


空港からのタクシーの中年の女性の運転手は、英語は通じないがロシア語は通じた(私には通じないが)。
第一印象から共産圏時代の面影を強く感じる。かつて90年代末に中央アジアの旧ソ連の国々を旅したときの記憶が蘇る。当時はカザフスタンやキルギス等の国々もソ連支配の影響が色濃く残っていたが、今はどう変わってるんだろうか。ちなみに共産圏とは全然関係ないが、ブルガリア人はイエスの意味で首を横に振るらしい。


大統領官邸と国立銀行の斜向かいにあるArte Hotelにチェックイン。1泊50ドルの安ホテルだが場所は一等地でスタッフも割と親切。荷物を置いたら、レセプションで貰った観光地図を頼りに街を歩いてみた。とりあえずタクシーから見えた巨大なビザンツ風の教会に向かう。


おそらくソフィア最大の観光名所と思われるアレキサンダー・ネフスキー教会はネオ・ビザンチン様式の建築。
巨大な外観はインパクトが強く、遠くからでも目立つ威容だ。金色のドームやミント色の屋根はビザンツ様式とロシア正教系が混ざっているような印象。ちなみに建築は1912年で意外と新しい。
なお、すごいインパクトの外観の割に中は伽藍としていて普通の聖堂。
教会の周りの公園には門前町っぽく多くのイコン売りがいる。


4世紀に建てられたソフィア最古の教会、聖ゲオルギー丸教会は信じられないことにシェラトンと大統領官邸の建物に囲まれている。どういう経緯でこういうポジションになったのか謎だが、なかなかシュールなロケーションだ。
遺跡自体は写真からも分かるように大したことないので、大統領官邸のついでで十分。


せっかくブルガリアにいるので、カフェでヨーグルトのデザートを頼んでみた。
粘度が高く濃厚な味。これが本場の味なのか??


ソフィアは公園が多く、街頭チェスをよく見かける。
ロシアや東欧は街頭チェスが多い気がするが、温泉でチェスしてるのってどこだったっけ。
中東のバックギャモンほどではないが・・・


もちろんロシア正教会もある。
聖ニコライ教会はネフスキー教会の近くにあり、なかなk金色たまねぎが美しかった。


ソフィアは旧共産圏的な巨大で無機質な建物と、革命以前のヨーロッパ風の建築が混在している感じだが、正直言ってあまり特徴のある町並みではなく、とりたてて美しい一角があるわけでもない。治安については若干ブカレストよりマシという程度で、見所は非常に少ないのであまり観光向きの町ではない。


夜のソフィアはむしろ昼間より活気づいていて、カフェやレストランが集まる一角はハングアウトする地元民で賑わっている。ブカレストでもそうだったが、その光景は先進国となんら変わらない。革命から20年以上を経てまだ西側との格差は埋まらず、国内の格差は広がるばかりだが、他の新興国と同様、力強い中間層の台頭の気配を感じた。