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リラの僧院
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Rila Monastery, Bulgaria
ブルガリア最大の観光スポットとされるリラの僧院はソフィアから3時間ほど離れた山の中にある。
行き方を調べてみると何やら乗継等でめんどくさそうだったので、ホテルのレセプションでツアーに申し込むことにした。ツアーと言ってもゾロゾロ引率されるわけではなく単に連れて行って連れて帰ってきてくれるだけで、値段も40ドルと高くはない。

集合場所のアレクサンドル・ネフスキー教会に集合して、ミニバンに揺られること3時間、眠っている間にリラの僧院に到着した。


僧院は聖堂を中心に四方を高層の僧坊の建物が囲み、さらに外は山の急斜面に囲まれていてなかなか壮観。
10世紀に建立された僧院は中世を通じて時の皇帝やブルガリア国民の精神の拠り所であったらしく、現在残っている建物には14世紀の物もある。その後オスマン帝国の侵略とその後の復興を経て現在の形になっている。


僧坊の建物はとても中世の建築とは思えないほど非常によく手入れされていて美しい。
周囲を青々とした山に囲まれ、修道僧的に修行に最適の環境に違いない。
中央にある礼拝堂の壁画・天井はカラフルで、内装も金キラで豪華。まさにブルガリアの宗教文化の精髄が集約されている。

意外とよかったのが付属の博物館。
異常に緻密な彫刻を施された十字架等があり、故宮博物院並の細かい工芸品を見ることができる。


僧院の外の観光客向けレストランでランチ。
マス料理はいま一つだったが山の中なので贅沢は言えまい。


リラの僧院はもちろんブルガリア旅行で欠かせないスポットだが、期待通り素晴らしかった。
逆に手入れが行き届きすぎて、古い建物なのに侘び寂びが全くなかったのがやや残念だったが、文化・歴史的背景、景観、建物どれをとっても訪れる価値はあるだろう。