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ナザレにて
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Nazare, Portugal
ヴィアナ・ド・カステロから一旦リスボンに戻った後、日帰りでナザレに行くことにした。
ナザレは大西洋に面した街で、リスボンから北にバスで2時間ほど。
高波が押し寄せるビーチと、そのビーチを見下ろす絶壁からの眺めが有名な所だ。
昔、沢木耕太郎の写真集「天涯」で見たこの崖の上からの写真がとても美しかったことを覚えている。

ちなみにパレスチナのナザレと日本語表記は同じだが、スペルは違う。しかし由来はやはり彼の町で、ナザレ(パレスチナ)からここに来た聖職者にちなんで名付けられたという。そう言う私はイスラエルに2度行きながら未だにナザレ(パレスチナ)には行ったことがないのだが。

バスがナザレに着いたら、早速海岸に向かう。
砂浜はやたらと広く、幅100mくらいはありそうな砂の帯がはるか向こうの崖下まで続いている。
人は多いが、ビーチが広いのであまり混雑しているようには感じられない。
波が高いのであまり海の透明度は高くないが、紺碧の水が打ち寄せ、文句なしに美しいビーチだ。
同じだだっ広い砂浜でも、なぜこうもアメリカ(例:マイアミビーチ)と違うのか。。

Azur Water

Ditto

The Cliff

砂の上には沢山のテントが並んでいた。人々はテントの中で陽を避けながら寛いでいる。
昔ギュンター・グラス原作の映画「ブリキの太鼓」で、主人公のオスカルがビーチの小屋でオイタをするシーンがあり、そういった小屋は地中海や熱帯のリゾートにはないので今ひとつピンとこなかったのだが、なんだか納得。
全体的にややノスタルジックな空気が漂う。

Beach Tents


Umbrellas
Footballers
ビーチ以外の町は至って普通である。
割と新しそうな白壁にオレンジ瓦の建物が続き、チャーミングではあるがこれといった特徴はない。
元々漁村だったのが20世紀以降の観光業の発展に併せて拡大した町なので、こんなものだろう。

A Beach Goods Store

Bouncy Castles
崖には例によってフニキュラーで登る。車内からの眺めはもちろん素晴らしい。
上にはちゃんと町があり(こちらの方が歴史は古い)、七輪でイワシを焼く観光客向けのレストランや土産物屋が軒を連ねる。白亜の教会が建つ立派な広場もある。

A Square

Windmills
崖上からの風景は素晴らしいの一言。
紺碧の大西洋と米粒のようなカラフルなパラソルと人々、打ち寄せては砕ける白い波濤。
それにしてもポルトガルは風光明媚すぎる・・・

An incredible view

Ditto

Colorful Umbrellas

崖の尖端には海に向かってせり出した展望台があって、崖と自分とビーチを1枚の写真に収めることができる。
絶好の撮影スポット。


The Best Shooting Spot

展望台の一つでビールを買って、下界を見下ろしながら飲む。
ふと、なんでポルトガルに来たんだっけ?とここに来た理由を忘れそうになる。
いずれにせよ、フロリダを離れてポルトガルに来れて本当によかった。

Sagres Cerveja

The Lower Town
下界の観光客向けレストランでランチ。新鮮でシンプルなシーフードが安くて美味。
結論としては、ナザレはポルトガルの中でもベストスポットの一つ。
人がいない時期もいいだろうが、やはりリゾートらしく晴れた夏の日訪れることをすすめたい。

Shrimps, As Always

Clams

ポルトガル旅行記⑥:ナザレ