Bairro Alto, Lisbon |
リスボンで夜出掛ける町といえばバイロ・アルト、らしい。
バイロ・アルトはシアードから更に坂を上がった地域で、このあたり一帯では一番の高台に位置し、魅力的な古い下町の街並みの中にレストランやバーが集中している。路上にテーブルを出している店も多く、夜遅くまで地元民・観光客で賑わう。リスボン滞在中、メシで迷ったらとりあえずここに来ることにしていた。
A Pharmacy |
Massive Bougainvilleas |
昼下がりのバイロ・アルトは人通りも少なく、しんとしている。
ランチタイムを過ぎて閑散とした通りには開いている店もあまりなく、淡い装飾タイルに太陽が照りつける。
Flags |
Blue Buildings |
Glória Funicular |
Bica Funicular |
バイシャからはGloria線、川沿いの7月24日通り方面からはBica線が出ていて、どちらもかなりの急坂の細い道を斜めに設計された車体の市電が登っていく。車体の落書きが激しいがこれもリスボン的。まあ失業率高そうだし。
いわゆるリスボンの急坂を登るトラムの絵として有名なのは背景にテージョ川が見えるBica線の方だが、私が見に行った時には運行時間後だったのか、通りの途中で車両が停止したまま放置されていた。運行終了したなら車庫に入れてくれw これでは落書きされても文句言えないな。
Jardim de São Pedro de Alcântara |
路地裏のレストランも表にテーブルを出して、気だるそうに客の呼び込みを始める。
夕暮れの街並みに、魚介や肉を焼く匂い、オリーブオイルの香りが漂ってくる。
A Back Alley |
St. George Castle and Stairs |
よく日本人がポルトガル好きが多い理由として食事が日本人好みという点が挙げられるが、完全に同意。
名物のイワシの塩焼をはじめ、シーフードを中心とした料理は素材を生かしたあっさりした味わいのものが多く、しかもレベルがとても高い。滞在中高級レストランには殆ど行かなかったが、そこらへんの一人€20-30くらいの店でも十分満足できる味のことが多い。メシが高くてマズいマイアミから行ったのでまさに天国だった。
ちなみにポルトガルでは、大抵のレストランで突き出しのようにしてパン、チーズ、ハムなどが出てくるが、これらは密かに有料なので、必要なければ断るべし。勿論断っても問題なく普通に皿を下げに来るだけだが、下げた皿は再度他の客に出しているに違いないので、正直あまり手をつける気はせず、毎回全部断っていた。
ちなみにポルトガルでは、大抵のレストランで突き出しのようにしてパン、チーズ、ハムなどが出てくるが、これらは密かに有料なので、必要なければ断るべし。勿論断っても問題なく普通に皿を下げに来るだけだが、下げた皿は再度他の客に出しているに違いないので、正直あまり手をつける気はせず、毎回全部断っていた。
Shrimps, As Always: At Tapas 28 |
People waiting to be seated at Tapas 28, a popular place in Bairro Alto |
バイロ・アルトにはレストランの他、バーやファドを聞かせる店も集まっている。
夜の街といっても健全な雰囲気で、飲んで道で騒ぐガラの悪い連中も多くないし、DJがいるバーはあっても本格的なクラブは見当たらず、性産業の匂いもしない。雰囲気のいい旧市街を借景に、猥雑さを除去していわばディズニーランド的に無毒化された夜の街と行ったところ。その点ではやはり観光客向けの場所なのかもしれない。クラブや性産業があるリアルな夜の街はまたどこか別の場所にあるのだろう。