ヘミングウェイゆかりの地は世界中にあるが、最も重要なのはハバナか、ここキー・ウエストにある本宅だろう。
ホテルを出て閑静な住宅街を20分ほど歩くと、長い塀に囲まれたヘミングウェイ邸に辿り着く。通りからは少し奥まった正方形の2階建ての家屋の四方をテラスが囲んでいる。
内部は往時を偲ばせる展示で、家具は当時のものをそのまま置いているとのこと。水周りの備品や間取りなどに、ヘミングウェイとは関係なく、50年代の中上流のアメリカ人の生活ぶりが垣間見えて面白い。
猫たち。
邸内は、至るところに6本の指を持つ猫達が我が物顔でうろついていた。
ヘミングウェイが飼っていた猫の子孫が増え、そのまま居ついたらしい。
イスやベッドの上で所構わず主に昼寝をしている。
ヘッドライトを点灯し、徐行してなんとか帰還。
帰りにマイアミ本土側のCoral GablesにあるBiltmore Hotelに立ち寄った。ここは古くからある名門ホテルで宮殿のような建物で名高いのだが、不便な場所にあるので車がないと来るのはなかなか厳しい。
ホテルの建物の左右対称で権威主義的な構成はモスクワのスターリン建築っぽいが、優美な装飾と植栽は確かにアルハンブラ宮殿のような雰囲気を醸している。ここでも大雨に降られだが、非常に見ごたえのある建築で立ち寄っただけの価値はあった。
この後、高級住宅街として知られるCoral Gablesをドライブしてみたが、雨がひどくあまり景観を楽しむ余裕もなかった。なんとか無事South Beachに帰り着くも、帰りに渋滞にはまり、Avisに着いたころにはすでに閉店していて返却できず、翌朝返却する事に。
South Beachでも雨は驚くほど激しく降っていて、近所のペルー料理屋に夕食に行く間、傘を差していたにもかかわらずズブ濡れになってしまった。ペルー料理屋のEl ChalanはZagatは23点とあまり高くないが、セビッチェはボリューム満点で旨く、なかなかよかった。
マイアミ旅行記⑦/ヘミングウェイ邸とビルトモア・ホテル